スペースXの宇宙船がマネキン搭乗でISSにドッキング成功した

スペースX ドラゴン 宇宙船 (c)SpaceX

米国がスペースシャトルを引退させて以降、国際宇宙ステーションISS往復の人員輸送はロシアが担ってきました。

2019年3月、スペースX社はマネキンを搭乗させた宇宙船クルードラゴンを打ち上げました。宇宙船はISSに無事にドッキング成功し、ISSから宇宙船にクルーが入室しました。

スペースXの宇宙船がマネキン搭乗でISSにドッキング成功した

スペースX社は、電気自動車テスラで有名なイーロンマスク氏が共同設立者のロケット打ち上げなどを事業とする宇宙ベンチャー会社です。

これまで、打ち上げロケットの再利用実験や、ISSへの物資輸送などを行なってきました。

2019年3月有人宇宙船の実験として、国際宇宙ステーションISSへマネキンを載せた宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げました。

クルードラゴン 宇宙船 打ち上げ
(c) SpaceX

宇宙船は打ち上げとISSへのドッキングに成功しました。

接続ハッチを開けて、ISSのクルーが入室しました。

 

宇宙船の大気圏再突入は3月8日頃に予定されています。

スペースXが有人で宇宙船を打ち上げるのはいつ?

スペースXのISSへのマネキン搭載宇宙船の実験は、NASA米航空宇宙局の依頼によるものです。

米国は2011年を最後に有人宇宙船を飛ばしていません。

今ロシアに頼っている有人宇宙船の打ち上げを再開させるためのプロセスです。

物資輸送と人間の輸送ではリスク管理の厳しさが違ってきます。

打ち上げ時の爆発事故は許されませんし、人間を無事に地球に戻すことが求めれます。

「クルードラゴン」は宇宙船です。

先日、操縦士以外の乗員を乗せた飛行に成功したバージンギャラクティック(Virgin Galactic)の宇宙旅客機スペースシップ2は、大気圏外の宇宙空間とされるギリギリのところ80~100kmまで飛行して帰ってきました。

 

ISSがあるのはそれよりもはるかに高い上空400kmです。

月軌道の宇宙ステーションとなると、さらに1000倍の約38万キロの彼方です。

宇宙飛行士を搭乗させたり、商業宇宙飛行の実施には、安全面でクリアしていく必要がある課題がまだたくさん残っている模様です。

また、開発スケジュールの遅れ、それに伴う費用増大をまねいています。

2019年7月に予定されているというISSへの有人宇宙船の打ち上げが実施されるかどうかは、今回の実験結果にかかっています。

2100年火星ロングステイを目指す僕は大注目です!