新型コロナウイルス騒動でみる長期滞在の懸念

2020-03-14

新型コロナウイルス騒動にみる海外旅行や長期滞在のリスクを考察

中国の湖北省武漢に端を発する新型コロナウイルス騒動は長期滞在(ロングステイ)のリスクをあらためて考える機会になりました。

言葉がよくわからない異国での病いのリスクや商業施設の休業、入国制限、隔離生活、ビザ取消、人種差別など、今回の感染拡大、感染拡大防止がさまざまな面をみせて教えてくれています。

海外旅行や海外長期滞在のとき、病気や怪我、事故や事件などを気にするのはあくまで個人の範囲で起こることです。新型コロナウイルス騒動は個人でコントロールできる範囲を越えた事象です。

海外旅行で入港拒否や隔離生活のリスク

クルーズ船という閉じた逃げられない環境の中で感染者が出た場合、日本に限らず世界各国が入港を拒否して感染拡大防止に出ることがわかりました。

海外旅行で体調不良でも乗船してくる人がいるリスク

体調が悪くても乗船してくる人がいることもわかりました。

これはクルーズ船に限らず、発熱などの症状が出ている人がいるにも関わらず、すでに予約した旅行を無駄にしたくない、移動したいグループがたびたび取る手段です。

事前に関知、回避できません。

せいぜい出来ることは、マスク着用、ウェットティッシュ常備、下船したらうがい手洗いをしっかり行なうことです。

機内はとても乾燥するのでマスクでのどを保湿することも有効です。

海外旅行で入港させてもらない下船させてもらえないリスク

クルーズ船から感染者が出た場合、自国民を守る意味で入港拒否や上陸拒否されることがあることがわかりました。

天候不良や休止、事故などの影響で予定通りにならないことはまあまあ起こります。

飛行機や列車がキャンセルになったり間に合わなかったり、雪で違う空港に降ろされてしまったりします。

予定通りに行かなかった場合に備えて、手荷物のなかにスマホの充電ケーブルや薬を持っておくようにしたいです。

帰りであっても、消耗品に余裕をもって数を用意しておくことが大切と教えてくれました。

海外旅行で14日間隔離生活させられる可能性を考慮

感染症に陽性でない確認のために14日間の隔離生活をさせられる可能性をみせてくれました。

帰りだけでなく行った先で14日間の隔離をされる可能性も出ました。

処方薬や使い捨てコンタクトレンズ、化粧品類など2,3日ぶんどころでなく14日ぶん余裕を持って所持しておく必要があります。

これまで遅延したり落としたりする可能性からせいぜい2,3日ぶん多く持っている程度でした。それでは足りないと認識させてくれました。

そうなったときに必要なところに連絡できるように、仕事先などの連絡先がわかる状態しておくことも大切です。

遠洋で重病になるリスク

太平洋や大西洋を横断するようなクルーズ船のなかで重病になってしまう危険性もあります。

大型クルーズ船はそもそもたくさんの乗客、高齢者がよく利用するので医療体制はしっかりしているほうです。

ただし、新型コロナウイルスのような未知の病いが発生、感染拡大した場合、果たして乗船している医師や看護師で対処できるのかわかりません。

グランド・プリンセス号は、サンフランシスコ – ハワイ 間をクルーズしました。

入国制限やビザ取消のリスク

海外旅行や長期滞在で移動できなくなるリスクを今回の新型コロナウイルス騒動がみせてくれました。

日本も含めて世界の各国は自国と自国民を守るためなら、事前通告なく入国拒否や入国制限、ビザの取消を行なう可能性があるということです。

直行便なら日本と相手国の2国だけの話ですが、経由便だったり複数の国を移動するツアーなどであれば関係する国が増えていきます。

シェンゲン協定の国なら着いた経由地の空港で入国することになりますが、そこで入国拒否されると先へ進めなくなります。

長期滞在では、航空券が安くなるということで韓国や中国、香港経由便を選ぶことがあります。

飛行機の路線が減便や休止してしまう、入国を拒否される、そんなリスクがあり得ることを理解しておく必要があります。

到着地で14日間の隔離か、このまま戻るかどちらかを選ばされる可能性があることがわかりました。

アジアやヨーロッパなどの複数国に渡るツアーはよくあります。

そんな複数国を股にかけるツアーの途中で今回のようなことが起きた場合、大きく予定変更になります。個人手配なら自分の力でなんとかしなければいけません。

レストランや施設が開いてないリスク

通常の海外旅行であれば朝昼夕の全食が外食になります。

今回の新型コロナウイルス騒動では公共施設やレストランの営業停止が世界各地でされました。

レストランが休業になるとき、食事できる、水分を補給できるようにしなければいけません。

言葉がわからない異国で現地人もパニックぎみの状態にあるなか、必死に買い物しなければいけません。

買い物できるお金も必要です。

人種差別にあうリスク

世界の観光地は、お金を落として儲けさせてくれるお客さまに寛容で親切で優しいです。

残念ながらそんな人々ばかりが住んでいるわけではありません。

世界のどこでも人種差別する人がいます。

さらにウイルス感染拡大している国や地域の人ということで異常に人種差別される危険性があることがわかりました。

人通りが少ない多いに関係なく危険なめにあう危機感をもっておく必要があります。

海外旅行を重ねるうちに危機感がだんだんと薄れてしまいます。

新興国の経済レベル上昇、海外旅行する人が増えるにつれ世界の治安がよくなってきていると感じていました。

必要以上に海外旅行や長期滞在を警戒する必要はありませんが、新型コロナウイルス騒動はいろいろと考えさせられる機会になりました。