ベルリンとウィーンの長期滞在体験レポート | ロングステイ

2019-10-16

Brandenburger Tor Berlin

ベルリンとウィーンの長期滞在体験レポート

ドイツ・ベルリンとオーストリア・ウィーンで長期滞在(ロングステイ)してきましたので、その体験談とレポートになります。

ベルリンとウィーンを長期滞在先に選んだ理由

ベルリンとウィーンを長期滞在体験のステイ先に選んだ理由は、ほとんど英語で暮らすことが可能で物価も西ヨーロッパほどには高くないと聞いたからです。

またベルリンはベルリンの壁崩壊後に再開発が進んで新しい建物や商業地が作られ、世界中から人が流入している活気のある街と知られています。

世界中から人が流入してくるおかげで英語が通じると言われているわけです。

一方のウィーンはもともと世界各国から観光客が多い都市ですから必然的に英語が通じます。

ほかの理由として、ベルリンとウィーンは国際列車で結ばれています。

飛行機移動だと街の外臨にある空港に早めに移動して待ってから乗る、降機したら街へ移動するという感じになりますが、それに対して列車であれば直前に駅に着いても乗れますし、鉄道の中央駅は街の中心にあります。

ベルリンとウィーンの間を列車で直行するにはすこし距離が長いですが、ベルリンとウィーンの中間にはドレスデンやプラハなど魅力的な都市があり、楽しく寄り道しながらベルリンとウィーンを同時期に体験可能です。

ベルリンの天気と服装

Potsdam

ベルリンは東京よりも寒い都市です。それに合わせた服装の準備が必要です。

ベルリンの年間気温は、夏場で最高気温が24度くらい、最低気温が15度くらいです。冬場は最高気温が4度くらい、最低気温が-3度くらいになります。

日本でもそうですが同じ季節であっても日によって寒暖の差があります。

北西から雲が流れてくる日は寒く、南方から雲が流れてくる日は暖かくなります。

服装は夏場でも長袖や羽織るものを持ってきておく必要があります。風がとても強い日もあります。

ベルリンの天気は、雨が年間を通してコンスタントに降ります。雨量じたいは多くありません。月のうち1/3から1/4くらい降雨があります。

冬はクリスマスマーケットなどの魅力はありますが、寒くなりますし凍ったり足元が悪くなります。

ベルリンの観光シーズンはバカンスシーズンと被る5月~10月です。

8月はドイツもバカンスですから休業や休演している施設もあります。あらかじめ行きたい施設についてはインターネットなどを使って調べておくとよいでしょう。

クリスマスマーケットが好きならクリスマス色満載の12月、ビールが好きならオクトーバーフェストがある10月がオススメになります。

ベルリンは夏場の気温が避暑地に似ています。避暑の感覚で来ることができます。

ただ近年では地球温暖化の影響かベルリンにまで熱波が来ることがあります。

気候変動前までベルリンの夏はそれほど暑くなかったのでエアコンも扇風機も備えていない宿舎があります。

ベルリンで夏に宿泊する場合、エアコンや扇風機がちゃんと備えられているか、よく確認しておくとよいでしょう。


ウィーンの天気と服装

 

ウィーンの年間の気候と服装は、東京の感覚とほぼ同じで大丈夫です。

ウィーンの夏場は最高気温が28度くらい、最低気温が20度くらいです。冬は最高気温が5度、最低気温0度くらいになります。

数字だけ見て比べれば東京より涼しいわけですが、建物も密集していて車も多いウィーンの都市部はヒートアイランド現象で十分に暑いです。

ウィーンはベルリンよりも600kmほど南に位置しますのでそのぶんベルリンより暖かです。

ベルリンとウィーンの日本との時差

Berlin Friedrichsbrücke

ドイツの首都ベルリンとオーストリアの首都ウィーンの日本との時差は7時間です。

ちなみにベルリンより1000km西にあるパリも同じ7時間差です。

ヨーロッパの朝といえば7時8時になっても暗くて夜は夜で20時を過ぎても薄明るい印象ですが、ベルリンやウィーンに限っては日本での朝夕と似ていて外の明るさに違和感はありません。

ベルリンとウィーンの通貨

ベルリンとウィーンの通貨はユーロです。

1ユーロは、外国為替の変動によりますが日本円で110~140円くらいになります。

約120円くらいで簡易に計算すればよいでしょう。

簡易計算で5ユーロで600円、10ユーロで1200円になります。

ベルリンやウィーンではチップを求められます。明細の金額には含まれていないので、ウェイターのサービスがあるレストランなどでは別途15~20%を払います。クレジットカードで支払う場合、カード端末に自らチップの金額を打ち込みするケースもあります。

ベルリンやウィーンではほとんどのレストランやスーパーマーケットでクレジットカードを使えます。

一部、屋台や移民が経営するお店で現金のみ受付の場合があります。現金でも払える用意は必要です。


チェコの通貨はコルナ

余談ですが、ベルリンとウィーンの中間に位置するチェコ・プラハの通貨はユーロでなくコルナです。

1コルナは日本円で4.5~5円です。

プラハはユーロ圏からの観光客が多いのでユーロも通用します。換算レートとしてはよくありません。

ユーロの外貨預金から引き落ちるカードを所有している場合とかであれば支払い時にユーロを選択するのもアリでしょう。

ベルリンとウィーンの物価

Bio Company

ベルリンとウィーンの物価は日本と変わらないくらいか、少し高いくらいの感覚です。

消費税が20%(軽減税率が10%)です。価格は税込みの表記になっています。

カフェのコーヒーが、3.9~4.9ユーロくらい。

スーパーマーケットで1.5lの水が0.5ユーロ~、シンプルなパン 0.3ユーロ~。パンや水は安いものから売ってます。

ショッピングモールのフードコートや駅や停留所の屋台で4~10ユーロ程度で軽食や昼食を食べられます。

ビールやワインは種類にこだわらずローカルブランドなら安く飲めます。

Naschmarkt

宿泊は、ベルリンの1ベッドルームが1泊 9000~14000円(キッチン付き)くらい。ベルリンの民泊は中心部にほとんどありません。シュプレー川を超えた東側になります。ベルリンでは民泊の物件数が少ないのでアパートメントホテルも候補に入れて考えるべきです。

ウィーンの1ベッドルームが1泊 5000~13000円(キッチン付き)くらいで借りられます。ウィーンの民泊は、リング(リング通り、中央環状道路)のすぐ外側にある便利なところに点在しています。

ベルリンとウィーンの移動交通手段

tram

ベルリンとウィーンはどちらも公共交通機関が充実しています。治安の問題なく安全に利用できます。

バスやトラム、電車が中心部と郊外に向けて走っています。

番号や英字で路線や行先が分かります。最近の車体ならば行先名も表示されています。

グーグルマップなどを用いて経路を検索すれば、どこから何に乗って目的地に到着出来るのか簡単に分かるので旅行者でも公共交通機関を活用できます。

Berlin Hauptbahnhof

切符の料金は1回券や4回券、1日券、旅行者向けのパスなどがあります。利用頻度やかかる金額と相談して選択します。チケットは市内のバス、トラム、電車すべての乗り物に共通です。

ベルリンとウィーンはスマートフォンのアプリでチケットを購入するのが簡単です。チケット自動販売機の場所を探したり使い方を調べたり、毎回の打券から解放されます。出発する直前にアプリでチケット購入するだけで済みます。乗りたい電車のプラットフォーム番号もアプリで分かります。

ドイツやオーストリアでは切符の買い方はアプリが普及

シェアリングの電動キックボード ライドシェア Lime が普及していてあちこちに置いてあります。20代前後の若い人は手軽で安価な移動手段として活用してます。現地の交通ルールが分かってきたら交通事故に気をつけて利用してみても良いでしょう。

観光拠点を巡回してくれる旅行者向けのホップオンバスも走っています。


ベルリンとウィーンの言語

ドイツ・ベルリンとオーストリア・ウィーンの公用語はどちらもドイツ語です。

どちらの都市もユーロ各国から出稼ぎ労働者が来ていたり、観光客も多く来るので、英語の通じる店舗が多くあります。

観光客が利用するようなところはかなり英語が通じます。

レストランのほとんどに英語メニューがありますし、英語をしゃべれる店員がいます。

一方で店員さんが世界中からの出稼ぎや留学生であることも多く、英語の多様性に苦労する場面もあります。

ドイツ・ベルリンでは頑なさも感じます。観光客に見えようが最初はまずドイツ語から始まります。

ドイツ語の挨拶、はい、いいえ、数字くらいは覚えておくことをすすめます。

ベルリンとウィーンの食事や治安

Berlin Restarant

ベルリンやウィーンの食事は、伝統的なドイツ料理、オーストリア料理のほかに、イタリアンやアジアン、トルコなど選択肢があります。

ファストフード店やカフェも多くあります。

遅い時間までやっている屋台もあります。

ヨーロッパに共通しますが、カフェが夕方で閉店したり、土曜日は半ドン、日曜日は定休日の店舗やレストランも多くあります。ちゃんと事前に営業日時を調べてから行くほうががっかりしません。

料理の味は日本人に合っていると思います。塩辛すぎるということもありません。

パンやサンドウィッチ、スイーツの類も充実しています。


治安の面は、夜間でも歩行者は多いですし、ライトアップされている建物も多く、日本の治安感覚で行動できます。

スマホを見ながら歩いている人もたくさんいます。

ただし混みあった場所では荷物やポケットに気配りしたり、人けのない道路の夜間一人歩きは避けておくにこしたことはありません。

ベルリンとウィーンは芸術や公園が充実

Wiener Staatsoper

ベルリンとウィーンは芸術や公園が充実しています。川もあります。

ベルリンは、1989年11月9日に東ドイツ政府が旅行の自由化と受け取れる宣言をし、東西を隔てていたベルリンの壁(Berliner Mauer, Berlin Wall)が崩壊しました。

ベルリンは戦争の空爆により多くの建物が失われたり、東西ドイツ間に緩衝地帯があったこともあり、公園や緑地が多くあります。

Berliner Philharmonie

ブランデンブルク門から戦勝記念塔、ベルリン動物園がある大きなティーアガルテンもあります。

また、東西ベルリンのそれぞれに博物館や美術館、オーケストラがあったので、ベルリンフィルハーモニーやペルガモン博物館などの芸術が充実しています。

ウィーンは中東欧の大きな国であったオーストリアハンガリー帝国の首都でしたし、ハプスブルク家で有名です。数多くの著名な音楽家が暮らした都市でもあります。

Wiener Staatsoper

かつてウィーン会議の舞台となった世界遺産のシェーンブルン宮殿は広大な公園として施設以外無料で入れます。ウィーン中心部ではフォルクスガルテンやブルクガルデン、シュタットパーク、レッセルパークなど公園が充実してます。

Schloss Belvedere

ウィーンの森やヴァッハウ渓谷もあります。

ウィーンフィルのウィーン楽友協会やウィーン国立歌劇場(オペラ座)でオペラやバレエ、美術史美術館、アルベルティーナ、クリムトやシーレならレオポルド美術館とベルヴェデーレ宮殿といったふうに美術コレクションも充実しています。


ベルリンとウィーンの滞在まとめ

ベルリンとウィーンは日本と同じ生活感覚で暮らせる都市です。

公共交通機関が発達していて車がなくても移動に困りません。

物価は日本と同程度なので、日本よりもコスパのいい生活は残念ながら出来ません。

ベルリンとウィーンは日本と同じ北半球なので季節感は同じです。夏は日本より涼しく過ごせますので避暑目的はありでしょう。

 

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