50過ぎの投資はシャープレシオに注目する

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50を過ぎたら、もう資産形成のための投資で大冒険する年齢じゃないですね。

景気の波は10年や20年といった大きな単位で循環していますから、高齢になって資産から引き出し始めたときに大きく目減りしたら目も当てられません。

そこで注目すべき指標は「シャープレシオ」です。

50過ぎたら投資はシャープレシオに注目する

シャープレシオ(Sharpe ratio)とは、投資の効率性を測る指標のひとつです。

ウィリアムシャープさんが提案したもので、シャープさんの名前を取って、シャープレシオと言います。

家電のシャープ(SHARP)と綴りが違っているのはそのせいなんですね。

シャープレシオの計算方法

シャープレシオは、投資の効率性を測る指標と言いますが、どのように効率性を測っているか。

まず、リスク0で得られるリターンを調べます。

安全資産のリターン、簡単に言えば定期預金金利ですね。

これが年1%だったとします。

ある投資信託が、年の利回りが10%、ポートフォリオのリスク(リターンの変動具合)が10%であったとします。

これらの数値を集めたら計算することが出来ます。

シャープレシオ = ( 年の利回り – リスク0利回り) ÷ ポートフォリオリスク

( 10 – 1 ) ÷ 10 = 0.9

0.9がこの投資信託のシャープレシオになります。

シャープレシオが1を超えてる投資信託はかなり効率性がいいファンドと言えそうです。

50過ぎたらシャープレシオに注目したベスト国内株式投信

50過ぎたらリスクを下げて金融資産を運用したいところです。

そこで注目すべき指標のひとつがシャープレシオになります。

ここではシャープレシオに注目した国内投資信託を紹介します。

期間5年のシャープレシオ年率が上位20投信のうち、期間3年でも上位20投信に入っている投資信託を選抜しました。

データ元はQuickによります。2019年6月末時点。

順位 銘柄 シャープ5年年率 リターン5年年率 リスク5年年率 シャープ3年年率 リターン3年年率 リスク3年年率 運用会社
1 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 1.21 19.97 16.24 1.75 30.36 16.03 東京海上
2 スーパー小型株ポートフォリオ 1.19 17.77 14.70 1.32 20.04 14.73 三井住友DS
3 三井住友・中小型株ファンド 1.15 17.55 15.16 1.22 18.87 15.26 三井住友DS
4 マネックス・日本成長株ファンド 1.13 20.32 17.86 1.19 21.90 18.20 AMOne
5 ジャパンドリームP 1.12 18.55 16.53 1.15 19.87 17.18 野村アセット
6 MHAM新興成長株オープン 1.11 20.10 18.07 1.10 20.46 18.65 AMOne
7 スパークス・新・国際優良日本株ファンド 1.01 15.37 15.37 1.07 15.06 14.08 スパークス
8 大和住銀日本小型株ファンド 1.00 13.91 13.96 1.07 15.15 14.21 三井住友DS
9 日興グローイング・ベンチャーファンド 0.98 20.63 21.52 1.24 31.08 24.42 日興アセット
10 SBI小型成長株ファンド ジェイクール 0.96 19.85 21.39 1.21 29.33 23.80 SBI
11 小型株ファンド 0.94 19.68 21.75 1.18 29.30 24.50 明治安田AM

表が横に突き抜けてたらごめんなさい。

ちなみにアクティブでないインデックス投信の数字は、

国内株式インデックス投信がリターン5年年率7.6%、シャープレシオが0.54、
先進国株式インデックス投信がリターン5年年率 8.0%、シャープレシオが 0.55、
先進国債券投信はリターン5年年率 1.5%、シャープレシオ 0.24

くらいといいます。

アクティブ投信は、手数料や報酬がインデックス投信よりもかかるので、かかる経費を引いたリターンとシャープレシオがインデックス投信より上回っていなければ手を出す価値がないですね。

シャープレシオが良い国内株式型投信が買える証券会社

ここで紹介したシャープレシオがよい国内株式型投資信託を扱っている主な証券会社です。

オンライン証券会社を中心に記載しました。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、楽天証券

スーパー小型株ポートフォリオ
SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券

三井住友・中小型株ファンド
SMBC日興証券、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券

マネックス・日本成長株ファンド
マネックス証券、エース証券、SMBC日興証券、SBI証券、野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券

MHAM新興成長株オープン
SMBC日興証券、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券

スパークス・新・国際優良日本株ファンド
SBI証券、岡三オンライン証券、野村証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券

大和住銀日本小型株ファンド
大和証券

日興グローイング・ベンチャーファンド
エース証券、SMBC日興証券、SBI証券、岡三オンライン証券、松井証券、楽天証券

SBI小型成長株ファンド ジェイクール
エイチ・エス証券、SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券

小型株ファンド
SBI証券、楽天証券

投資信託選びの参考になれば幸いです。