ロングステイ候補地のオーストラリア・メルボルンの体験と評価

2017-11-16

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この記事を書いている僕は、ロングステイ体験歴4年ほど。現在はIT関連の仕事をしつつ、ロングステイ候補地の生活体験を年に2,3回行なって、長期滞在の暮らしやすさや治安、ネット環境などを調べて評価しています。

ロングステイ候補地のオーストラリア・メルボルンを体験する

2017年10,11月、オーストラリアのメルボルンに滞在してきました。ロングステイ候補地としての調査・体験・評価が目的です。それらのことをここにまとめました。

メルボルンはこんなところ

メルボルンはオーストラリアの南東部にあり、東京からの所要時間は約10時間です。2017年にJALの直行便が就航したことで日本人観光客が増えているようです。日本との時差は1時間(ビクトリア州が夏時間を採用している春夏は2時間)。通貨はオーストラリアドル(1au$=約80~90円)です。

オーストラリアは南半球にあるので気候は日本と逆。メルボルンの降水量は、毎月コンスタントに50~60mmということで、通り雨が一日に何度か通過する日がある印象です。メルボルンは四季があり今回訪れた季節は春だったのですが、平年(最高気温20度前後)より寒い日が多く最高気温が16~18度くらいの日が多くありました。日本と異なり、南風が吹くと寒いのです。メルボルンからずっと南のあるのは、そう南極大陸です。

メルボルンは貿易港として栄え、1950年頃にゴールドラッシュが起こるとさらに世界中からの移民が増えた都市です。今では、英エコノミスト誌の調査部門EIUの「世界で最も住みやすい都市のランキング」で1位に選ばれたりしています。

メルボルンは、面積の四分の一を公園が占めるという「ガーデンシティー」で、街のあちこちに緑豊かな公園があります。学生も多く見かけられ街が緑と若さにあふれています。多くの大学があり、留学生も多くいます。

中心部のCBD(Central Business District、シティーと呼ばれる)は歩いて周れる丁度よいサイズ感です。域内はフリートラムエリアになっていて無料でトラムを利用できます。疲れた帰り道に有難い制度です。治安はよく、東京と変わらない感覚で過ごせます。ただし人通りの少ない路地や通りもあるので、夜間はほかにも人が歩いてる大きな通りを歩くことをすすめます。

メルボルンはアジア系がたくさん

メルボルンへ来る前の先入観を裏切られたことは、白人よりもアジア系が圧倒的に多いということです。シティーを歩く人からは、英語よりも中国語や韓国語、ベトナム語などが聞こえてきます。

アジア系が多いおかげで、アジア系レストランやファストフードがたくさんあります。小籠包やフォーなどをたびたび食べてしまいました。ほかにイタリア人街やギリシャ人街もあります。

メルボルンの生活コスト

食事の値段ですが、10ドル未満で食べることは難しい感じです。ちょっとしたファストフードでも12~14ドルくらいします。また飲料が全体的に割高に感じられました。カフェ文化のオーストラリアということで個性的なカフェが多くあり、コーヒーは一杯4か4.5ドルです。炭酸飲料500mlで3.8ドルくらい。500mlミネラルウォーターも2.8ドルくらいします。ただ、スーパーで1.5リットルの水を0.7ドルで買えたりするので、街中で買って飲むと高いという印象です。

買い物は、大手チェーンのスーパーマーケットがあちこちにあります。アジア系食材店やファーマーズマーケットもあります。野菜や果物は1~3ドル程度から買え、日本での買い物と価格差はあまり感じません。私が旅先できまって行きたくなる書店は、大型書店のほかに個性的な書店も点在していて、書店巡りも楽しめます。

今回滞在したのは、民泊利用でCBD内にあるアパートメントビルの1ベッドルーム(リビング、ダイニングキッチン、寝室、洗濯乾燥機・食洗器付き)の部屋でした。一泊9000円くらい。この部屋で大人4人まで泊まれます。先進国としては安く泊まれる部類に入ると思います。パークハイアットなどの高級ホテルもシティー内にあります。

メルボルンの移動手段

メルボルンでの移動手段は、徒歩やトラム、バス、電車になります。安心して乗れる公共交通機関が発達しています。Suicaのようなカード「mykiカード」の所持が必須です。自販機やコンビニなどでまずカードを入手し、あとは随時チャージ機やコンビニでトップアップ(チャージ)します。

空港からCBDへの移動は、空港バス(SkyBus)を利用しました。大人一人往復38ドルでした。シティー内の終着点のサザンクロス駅にバスが到着したら、無料のCity Hotel Shuttleに乗り換え、そこからホテルや宿泊地に近い場所まで移動できます。これとは逆向きのサザンクロス駅へ行くCity Hotel Shuttleの予約は電話予約しか出来ません。オーストラリア英語でもあり、少し敷居が上がります(頑張って!)。

メルボルンの通信環境

インターネットは、宿泊したユニットでは無線LANが使えました。オーストラリアのインターネット自体がけして高速ではありませんが、Netflixを見ることが出来ましたので実用十分な速度は出ていました。

SIMフリースマホで使うSIMカードは、空港でOptusのプリペイドSIMカードを購入しました。同じものはシティーのスーパーやコンビニにも売っていました。自らアクティベートできるならそこらで入手するので問題ありません。チャージするためのギフトカードも売っていました。

メルボルンはイベントがたくさん開催される

メルボルンはシドニーと並ぶ大都市でイベントも多く開催されています。それらを目当てにオーストラリア中、世界中から人がやってきます。今回、私もちょうど開催があったRugby League World Cup 2017に行きました。

毎年行なわれる、テニスの全豪オープン、競馬のメルボルンカップ、F1開催は有名ですね。メルボルンカップのウィーク(そのウィークにはカップと別の日にダービーとオークスもある)には着飾った人たちが駅にたくさん現れます。メルボルンカップが開催される日はなんとオーストラリアの祝日になります。

ロングステイ候補としてメルボルンの評価

ロングステイ候補地として考えた場合のオーストラリア・メルボルンは、英語圏で活気があり、アジア系も多く暮らしていて食事も合い、アジア人として溶け込める感じです。緑も多く安全で生活しやすい印象です。時差がほとんどない点もプラスです。

コスパの面で言うと、食事代は日本よりも少しかかってしまうかなという感じです。公共交通機関があるのでシティー内ならば車は不要です。

生活するにはオーストラリア英語への慣れが必要だと感じました。"a"の音に慣れるのに1週間くらいかかりました。店員の中にはワーホリや出稼ぎの人もいて、さらに聞き取りが難しかったりします。今まで訪れた国の中で一番聞き返した気がします。ポジティブ思考で、ここに居れば各種の英語に慣れることが出来るとも言えます。

※「ドル」表記はすべてオーストラリアドルを指します

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